TECH.TEST 2022 リザルト

TECH.TEST 2022 リザルト

令和4年3月13日に小海リエックススキーバレーにて行われたTECH.TESTのリザルトです。

TECH.1
TECH.2
TECH.3

TECH.1およびTECH.2の総評

不整地コブ

春雪のバーンコンディションの中、バーンに合わせた滑りが多く見られましたが、不整地コブ種目については、滑り込みが足りないせいか、滑走者のレベル差が大きく出た種目となりました。これからのシーズンは朝一は硬いハードバーン、日中は軟雪やコブを積極的に滑ってバランス能力、リカバリー能力を上げ、滑走能力の幅を広げてほしいと思います。

カービングターンミドル

ミドルターンについてはTECH.1の受験者のレベルが比較的高い印象がありましたが、TECH.2の受験者はコンディションに合わせたカービングクオリティが維持出来ない方が多く見られました。要因として、ヒールサイドでローテーションによるターンコントロールがメインになってしまう人や、山回りで必要な角付けが取れてなくズレが出てしまう人も居ましたので、ターンに左右差が出てしまう人は参考にしてもらえればと思います。またターンクオリティが高いけれども、ミドルでターンサイズが大きい方も多く見受けましたので、ターンサイズを一定に合わせて大きくなり過ぎないようにリズムを取ってほしいと思いました。

カービングターンショート

ショートターンではバーンコンディションもあってか、身体の下でターンを細かく刻んで滑ったり、雪面グリップがしっかり出来ていない方も多く見受けました。自分からボードを離してエッジングを行っていくと難易度の高い技術を使っているので、評価も上がっていきますし、カービングクオリティも上がっていくと思います。またトウサイドとヒールサイドでのエッジングのタイミングがズレている方も多く、ターンスピードや落下スピードを上げていくと、特にヒールサイドが遅くなっている様に感じました。

フリーライディング

フリーライディングでは、積極性のあるターンスピードの速いライディングが目立ちましたが、ややミドルやロングの割合が多い方も居て、構成が変わるだけで1〜2点上げられる方もいる様に感じました。また、ヒールサイドで耐えるだけのターンやトウサイドでのポジションがミスマッチになりお手つきが出てしまうなど安定した良いポジショニングを探して滑ってほしいと思います。ターンサイズのつなぎ目がうまくいかない方(間延びしてしまったり、急激なズレが出るなど)は、流れの良いターン・演技構成を目指してほしいと思います。

TECH.3の総評

不整地コブ

バンクに合わせて一定のリズムで滑る方が多く、バンクでももう少しボトムに近いラインを攻めて、尚且つ落下スピードが高い方には評価が高かった。また、ターン後半でのローテーションが間に合わず、トウでのカウンターローテーションが特に強くなってしまい、結果減速や失敗している方が多く見られた。パンピング操作を行えている方(吸収動作)は良い滑りであった。

フリーライディング

コース前半部分は効率よくスピードに乗せてターンを描いた方が多くいたように思いますが、そのスピードをコース後半まで、繋げることが出来た方が少なかったです。柔らかい雪質のゴール手前の緩斜面の中で、しっかりボードを走らせる動きを身に付けましょう。スピードが乗ってきたコース中盤以降にターンが雑になり、エッジングミスをされている方が多く見受けられました。

カービングターンミドル

雪質が柔らかくエッジコントロールが難しいシチュエーションの中で、エッジングの量・タイミング・方向をコントロールした方は、失速せずにターンスピードを上げることができ、高得点に繋がったと思います。逆にオーバーエッジングや角付けの量が少なかった方や落下を重視して、外力をしっかり受けられなかった方は、高得点を付けることが出来なかった印象です。

カービングターンショート

落下とターン幅がバランス良くリズムキープ出来ている方や、自重を乗せて円弧を作って左右均等にターンしている方もターンコントロールができている為、評価が高くなりました。ターン前半から内力により加圧して、エッジングをコントロールして、ボードの走りに繋げている方も高評価です。しかし、エッジの切り替えで落下に合わせるだけの脚の入れ替えで滑走している方は評価が低くなりました。エッジングミスをして、バランスを崩したり、フォールラインが変わってしまった方が多く、落下とターン幅がバランス良くリズムキープ出来ていない方も今後に向けて練習してほしいと思います。